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もみじケアコラム

”もみじケアっこだより10月号”より

2019-10-01
「心が動けば体が動く」
人に何かをしてほしいと思うとき、どうするかなぁ。何をするかなぁ。
学生の頃を振り返れば、好きな人の気を引きたい一心でプレゼントを渡してみたり、マメに電話をしてみたり、身だしなみにも気を付けて鏡とにらめっこしたり。そりゃあもう一生懸命努力したものです。それでもその努力が報われるかというと撃沈の連続。自分の何が悪かったのかと自問しながら大した改善策もなく、また同じような無駄な努力をしていたものです。みなさんにも同じような経験はきっとあるはずですよね。
今この仕事に就いて思うのは、対人援助のキモである信頼関係を築くコツは、まさに当時のなんとか気を引こうと努力していたあの気持ちを持つことなのではないかということです。
人の心を開こうなんて、やっぱり簡単にはいかないですよね。自分が心開いてないのに相手が開いてくれるわけがない。まずは自分からでしょうね。汗かかなきゃいい仕事なんてできっこない。
また、何かしら行動を起こして(起こそうとして)いる人は、心はすでに動いているのだから、それを真っ向から否定されれば腹も立つし、褒められれば喜ぶし。
問題行動に見えるようなことでも、それには本人なりの意味があることだからプライドを傷つけないようにそっといなして。対応が上手な人って、そのあたりが何とも嫌味がなく、しかも絶妙なタイミングで、さも大したことではないかのような顔をして、スッとその場を決めちゃうんだよなぁ。
スマホがあれば家に居ながらなんでもできてしまう世の中になったけど、やっぱり心動かして体動かしてアクティブにいかなきゃ、そこに感動やドラマは生まれないよね。
吉村隆裕
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