”もみじケアっこだよりR5年3月号”より
”もみじケアっこだよりR3年10月号”より
”もみじケアっこだよりR3年9月号”より
”もみじケアっこだよりR3年8月号”より
”もみじケアっこだよりR3年3月号”より
女性蔑視発言で退任に追い込まれた元総理大臣の元会長。この騒ぎをみなさんはどのように見られましたか?私は、この間違った考えがヘルパー不足につながっているのだなと思っています。どういうことか述べてみます。
女性の社会進出がなかなか進まないと言われて久しいですが、なぜでしょう。それは古来より続く女性蔑視の根深い考えを変えたくない人々が今でもたくさんいるからです。その代表的なのが元会長でありますが、国会議員の中にもたくさんいるのです。女性は守られるべきという建前とは裏腹に、世の中は女性の社会進出に不利な制度や仕組みがたくさんあります。例えば扶養制度。妻は家庭で家事と子育てをしていればよい。夫は社会に出て仕事をして給料を稼げばよい。妻が家庭にいるのなら税金を優遇してあげましょう。というふうにも考えられます。
そこから見えてくるのが、家事の軽視です。家事ほど大変な仕事はないでしょう。それをほとんどの場合女性が無給で黙々とやっています。誰からも感謝もされずに。私は身体介助より家事援助のほうが余程大変だといつも言っています。だからもみじケアでは身体と家事で時給に差を設けていないのです。
家事についての価値観を世の中が変えていかなければ、ヘルパーを目指そうとする人が増えるわけがないのです。そういう意味で日本にはヘルパーが増える土壌が少ないのです。残念ながら今後ますます介護保険制度の中でヘルパーの家事援助は冷遇されていきそうです。ヘルパー不足への対策に逆行して制度は悪化の一途を辿っていくでしょう。今こそ立ち上がれ女性のみなさん!世界は女性を中心に回っているのだ!
(私は男ですが、話は長いほうです…。)
吉村 隆裕