要介護1,2の方の試練?
2016-08-12
最近の新聞などの報道でご存知の方も多いと思いますが、2018年より福祉用具貸与は介護保険適用から要介護2よりも軽い方は除外されると検討されています。
ある人に言わせると、これは検討ではなく、既定路線。もう決まっているそうです。
ヘルパーの家事援助も同じく要介護2よりも軽い方は除外されるとみられています。
要介護1,2の方にとってみればこれはたまったものではないと思います。
ヘルパー事業所にとってみたら、という話を少ししてみますと、、、
ご利用者様の中で要介護1,2の方の占める割合は多いです。さらに要支援1,2の方まで含めるとかなりの割合になります。要介護1,2の方がヘルパーを利用される内容ですが、身体介護よりも圧倒的に家事援助が多いです。多いのは掃除、調理、買い物、洗濯の順でしょうか。
要介護3以上の方は以前よりかは増えてきましたが、人数の割合は少ないです。
内容は身体介護の割合が増えてきます。当然身体に不自由なところが多く介護を要するということもありますし、何より要介護3以上の方はまずご家族などと同居されていますので家事援助はご家族がされていることが多いためです。
※ヘルパーは基本的にご家族が同居の場合、家事援助を行うことはできない仕組みになっています。
ということから考えていくと、今回介護保険からの適用を除外されようとされている方というのは、
「なんとか自力で生活している一人暮らし、または同居の家族がいても何かしらの問題があって家事支援のできない家庭」
の方の介護保険適用を切ろうという話になります。
ちょっと弱いものいじめに見えてきます。
そういう方は今の生活ができなくなるじゃないか!と怒りたくなります。
そうすると、行政からはこんな声が。
「では、一人暮らしではなく、そういう皆さんは集まっていただいて…」
いろんなところにできていますね。
「サ高住(サービス付高齢者向け住宅)」
行政はちゃっかり考えているんですよね。
バラバラに住まれていては効率が悪い。介護保険のヘルパーは使えないけど、
民間の家事支援をみんなでお金を出しあって利用できるかも。
孤独死も防ぐことができるし。
要介護3以上で生活が難しくなれば特養へ入ることができますからそれまでの住家としてどうぞ。
こういう話ですね。
出てくる話は要介護1,2の方だけのものみたいに見えますが、氷山の一角なのです。
これからもっと2018年(介護と医療の大幅な改訂の年です)に向けていろいろな話が出てくることでしょう。
これはみんなの問題なのです。
しっかりとアンテナを張っておかないといけませんね。
