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もみじケアコラム

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”もみじケアっこだよりR2年8月号”より

2020-08-03
「怒りをパワーに」
私はいつも仏のようだと言われていますが、(えっ?違う?笑)とんでもない!私はいつも怒っています。どんなことにも怒ります。どんな人にも怒ります。「怒る」という字は「おこる」とも「いかる」とも読めます。私は時々「おこって」いるのも確かですが、「いかって」いたいのです。
「おこる」と「いかる」の意味で共通のものは、「腹が立つ」これも必要な気持ちです。
更に「いかる」だけは他にも意味があって、
・力んだ荒々しい形状があらわれる。かどばる。かど立つ。
・はげしく勢いづく。荒れくるう。
・水面がもりあがり、水があふれる。
どうでしょうか。いずれも勢いのある荒い印象の意味です。
機械が動くのに燃料や電気がいるように、人間が動くのにも何か原動力が必要なのです。それは何?みんな言いそうだなぁ。「ごはん!」って(笑)。それも必要ですが、そうではなくて人間には心があるのですから。
私の信念です。“心が動けば身体が動く”
心には形がありません。フワフワとしたものです。でもその心に人は支配されています。元気でいるためには心に火をつけることができるものが必要です。それは私にとっては「怒り」なのです。「怒り」を原動力に私は動いているような気がしています。それでもみなさんの原動力は「ごはん!」でしょうか?(笑)
吉村隆裕

”もみじケアっこだよりR2年7月号”より

2020-07-01

~センス~

我々の仕事でもセンスが有る無しは大きいと感じる。一言では難しいけれど、匂いを感じる力とでも言おうか。そしてそれを支援の形にしていく実行力。強引でもなく、流れにまかせるでもない。ひょうひょうとしてそれをやってのける。でも、きっとそれには裏打ちされた知識と経験と思考力、表現力、人間力とでも言うべき能力を磨いた人に備わるものなのだろう。そういう人ほど日頃からの努力を怠らないものだ。センスは磨けば光るし、磨かなければ曇ってしまう。自分や他人を評価する時間があるくらいなら自分を磨く努力をする私でありたい。

吉村隆裕

”もみじケアっこだよりR2年6月号”より

2020-06-01
廿日市の桜もどこも満開になってきました。本来ならさくらまつりや各地でお花見など春を感じる楽しい季節のはずなのに、こんなに寂しい気持ちの桜を見ることになろうとは誰が予想したでしょう。
新型コロナウイルスの世界的なまん延のニュースを毎日見るたびに思うことは、この世に預言者などいないということ。未来が見えるなんて能力は人間には備わっていないのだ。昨年末に『日本の論点2020』という本を買って読んでいたがその本の中にはコロナのコの字も書かれていない。やれ、2020年の株価は上昇するだの、東京オリンピックによる経済への影響だの、今となっては予想大外れの本になってしまった。もう続きは読まないだろう。
また、怖いのはこういう時に人は正しいであろう行動がなかなかとれないということ。マスクさえしておけば大丈夫と手洗いうがいを怠り、デマに踊らされトイレットペーパーを買いあさり、外出を自粛するよう要請されても夜の街に出かけている。まさか自分だけはかからないだろうという慢心や自分のところさえ満たされていればいいという自己中心的な考えが至るところに見られる。国で言えば自国第一主義みたいなもので、自分さえよければの考えが現代社会の中では主流になってしまっている。トランプ大統領を批判しながらもトイレットペーパーを買いあさった人がいるとしたらおかしな話である。
人類は今までも梅毒、結核、コレラ、エイズなどの病気に勝ってきた。今回もきっと治る病気になるに違いない。そうなるまで一人でも犠牲者を少なくする努力をしなければならない。一人ひとりが問題を自分のことと捉えて、自分が被害に合わないのではなく、自分が被害を与えてしまわないように意識して行動したいものである。
「(もう)だいじょうぶだぁ!」と言える日が早く来ますように。
吉村隆裕

”もみじケアっこだより10月号”より

2019-10-01
「心が動けば体が動く」
人に何かをしてほしいと思うとき、どうするかなぁ。何をするかなぁ。
学生の頃を振り返れば、好きな人の気を引きたい一心でプレゼントを渡してみたり、マメに電話をしてみたり、身だしなみにも気を付けて鏡とにらめっこしたり。そりゃあもう一生懸命努力したものです。それでもその努力が報われるかというと撃沈の連続。自分の何が悪かったのかと自問しながら大した改善策もなく、また同じような無駄な努力をしていたものです。みなさんにも同じような経験はきっとあるはずですよね。
今この仕事に就いて思うのは、対人援助のキモである信頼関係を築くコツは、まさに当時のなんとか気を引こうと努力していたあの気持ちを持つことなのではないかということです。
人の心を開こうなんて、やっぱり簡単にはいかないですよね。自分が心開いてないのに相手が開いてくれるわけがない。まずは自分からでしょうね。汗かかなきゃいい仕事なんてできっこない。
また、何かしら行動を起こして(起こそうとして)いる人は、心はすでに動いているのだから、それを真っ向から否定されれば腹も立つし、褒められれば喜ぶし。
問題行動に見えるようなことでも、それには本人なりの意味があることだからプライドを傷つけないようにそっといなして。対応が上手な人って、そのあたりが何とも嫌味がなく、しかも絶妙なタイミングで、さも大したことではないかのような顔をして、スッとその場を決めちゃうんだよなぁ。
スマホがあれば家に居ながらなんでもできてしまう世の中になったけど、やっぱり心動かして体動かしてアクティブにいかなきゃ、そこに感動やドラマは生まれないよね。
吉村隆裕

目からウロコの在宅介護

2019-09-26
9/25(水)平良市民センターにて平良地区福祉をすすめる会・平良地区コミュニティ主催による地域の方向けの講座が行われ、『目からウロコの在宅介護』と題しお話をさせていただきました。
当日は予想を上回る約50名の参加があり在宅介護への関心の高さを改めて感じました。
日頃、私たちが訪問している様子を写真を交えながらお話しすると、自分たちの身近に現実としてあることが信じられないような顔をされる方、将来の自分に重ね合わせて不安そうにされる方など反応も様々でしたが、訪問介護がどれだけ在宅介護に根差した大切なものであるかはご理解いただけたようでした。後半は電動ベッドや車いすなど福祉用具の紹介と実際の使用の様子などをお話ししました。会場はさながらテレビショッピングの収録スタジオのように驚きと感嘆の声が上がり、モデルとして協力いただいた地域の方々との軽妙なやり取りに笑顔と笑い声で包まれた時間となりました。
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